今回、取材しましたのは、株式会社リブセンス、広報IR担当の真鍋順子さんです。
立命館大学卒業後、金融機関に勤め、マーケティングを学ぶために海外留学へ。
その後、2011年6月リブセンスに入社。
広報とIRの立ち上げに携わり、社長の最年少上場に貢献されました。
決して順風満帆ではなく、挫折もあり、アップダウンの激しいキャリアだった、と真鍋さん。
そこには自分の軸を持って、常にベストを尽くして頑張ってこられた、凛とした女性の姿がありました。
(聞き手:嶋内 秀之、書き手:柏原 陽太)
【大学生までの経験・考え】
「貢献する」「伝える」の2本軸
・ 学生時代、どんなことに励んでいらっしゃいましたか。
―子供の頃から書道に打ち込んでいて、一芸入試で入学したこともあり、大学でも書道部で活動していました。また、海外の文化やマスコミ(報道)に興味があったので、産業社会学部で関連する講義を受けたほか、アメリカやカナダ等でホームステイをしたり、メディアの学校に通ったりしていました。
・ 就職先を選択するにあたり、何を考慮されましたか。
―就職活動には、「何かを伝える(コミュニケーション)」「貢献する」という2つの軸をもって臨みました。当初は報道関係を志望していたのですが、残念ながら夢は破れUターン就職しました。ただ、自分の軸は大切にしたいと思い、「お客様に伝える」「地元に貢献する」という観点から、金融機関への入社を選択しました。
【仕事観、職業観】
常にベストを尽くす
・ 働くということに対して、どのような考え・方針をお持ちですか。
―納得してやるということを大切にしています。自らの成果(物)が恥ずかしくないか、自分のベストを尽くしているのか、を意識していますね。例えば書道でも、コンクールや展示会では常に1番を目指して書いていました。どちらかと言うと負けず嫌いなので、納得いくまで何千枚でも書いていました。社会人となり、それぞれの職場においても、担当する業務に対してはこの点を意識してきたつもりです。
・影響を受けた書籍・もしくは人物などいらっしゃいますか。
本は今でも常に何かしら読んで影響を受けていますが、特に20代の頃はかなり読みました。転職や留学、上京などアップダウンの激しい時期だったので、自己啓発本もたくさん読みました。たくさん読むうちに、結局内容はどれも似ているなと。。。
20代半ば頃、IR支援会社で初めてチームを任された際、当時の社長に教えていただいた言葉がすごく印象に残っていて、今でも仕事をする上で大切にしています。山本五十六(海軍大将)の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ。」という言葉です。今はチームを率いる職務ではありませんが、周りのメンバーと一緒に仕事をしていく上でも有意義な言葉だと思っています。
・ リブセンスの広報・IRにおいて苦労されたこと、また、それを乗り越えるには、
どんな支えや励ましがありましたか。
―IRの経験はあったものの、広報は初めて担当する業務でしたので、知らないことも多く初めは戸惑うこともありました。そこで、IRで培った人脈で他社の広報の方を紹介していただき、広報の先輩方からアドバイスをいただくようにしました。これには、大変助けられました。今でも感謝しています。
【人材観】
新ビジョン「あたりまえを、発明しよう」
・ 会社もしくはチームの皆さんの成長に向けて、何かなさっている施策などはありますか。
ー会社の取り組みとしては、規模拡大に合わせて、組織強化、特に社員の意識合わせや社員同士の連携を図る施策を推進しています。今年(2013年)の初めには、コーポレートビジョン「あたりまえを、発明しよう。」を新たに打ち出しました。また、様々な部署の人と行くランダムランチ、半期ごとの納会、月末の金曜日に実施する社内情報共有会(懇親会)、メルマガをはじめとした社内広報活動を行っています。
この他、危機管理に関する勉強会(情報管理やソーシャルメディア利用等)の実施や、万一の場合の広報体制づくり、CSR関連の取り組みも始めています。
・ リブセンスには、若くて勢いがありかつ手堅い印象がありますが、
社員の皆さんはどういった方が多いのでしょうか。
―確かに志の高い社員が多いと思いますが、ガツガツしている人は少ないですね。採用にあたっては、経営理念「幸せから生まれる幸せ」やコーポレートビジョンに共有できるかどうかという根本的な考え方の部分を大切にしています。
【将来】
あきらめない。
・ 今後の広報・IR活動について、成長イメージや戦略など教えて下さい。
―広報に関しては先述のとおり、会社の規模やステージに合わせ取り組んでいきます。IRに関しては安定的な株価形成を図るべく、バランスのとれた株主構成を目指しています。年初から海外投資家の保有割合を増やすべく、IR活動を強化してきた結果、6月時点で外国人保有比率が約2%から10%超へ増加しました。引き続き、個人投資家・国内機関投資家・海外投資家の保有がバランスよく保てるよう、リブセンスファンの増加に注力していきたいと考えています。
・ このブログを見ている学生・20代のビジネスパーソンに向けて、一言お願いします。
―私自身のこれまでのキャリアは、挫折もありアップダウンの激しいものでした。仕事は、自分が頑張ったからといって必ずしも成果が得られるわけではありません。でも、自分が納得できるレベルで取り組みベストを尽くしていれば、見てくれている人はきっといます。そしてまた、チャンスも訪れます。こうした取材を受ける機会もそうだと思っています。ですので、今ダメでもあきらめず、自分の軸を持って頑張って欲しいと思います。
—————-
株式会社リブセンスについて (URL : http://www.livesense.co.jp/)
・所在地 東京都品川区上大崎2丁目25番2号 新目黒東急ビル
・設立 2006年2月8日
・資本金 221,647千円(2013年9月30日現在)
・代表者 代表取締役社長 村上 太一
・事業内容 インターネットメディア運営事業
「成功報酬型」ビジネスモデルの特長を活かし、求人情報メディア「ジョブセン
ス(http://j-sen.jp/)」「ジョブセンスリンク(http://job.j-sen.jp/)」
「ジョブセンス派遣(http://haken.j-sen.jp/)」や不動産情報メディア「door
賃貸(http://chintai.door.ac/)」等のインターネットメディアを運営。2011
年12 月より新たな事業展開として転職クチコミサイト「転職会議
(http://jobtalk.jp/)」を本格稼働。システム・デザイン・マーケティングの
徹底した内製化による「サービス開発力」が強み。
—————–