給与のきもち 本田麻里氏

2014年02月06日

今回取材いたしましたのは、株式会社OfficeM 本田麻里さんです。

ご自身の給与計算に関わる経験から、給与支給日を社員のモチベーションにつなげる

サービスを展開されています。

起業は考えていなかったという学生時代から、起業、そして目指す社会像まで、

幅広くお話しいただきました。

(柏原陽太)

 

【大学生までの経験・考え

起業など、考えたこともなかった。

・自ら事業を起こし、現在の事業に至ったきっかけは何ですか。

―私は、バブル絶頂期にシステムエンジニアとして就職しました。

その会社が給与計算のアウトソーシングをしている会社だったんですね。

その後、職を転々としていたんですが、その中で給与に対する考え方や、

給与と社会とのつながりが分かるようになったんです。

これは起業してこの世界を掘り進めるとおもしろいと思い、起業しました。

 

・学生時代、起業という選択肢は考慮されましたか。

―考えもしませんでした。大学を出て、就職したときはバブル絶頂期だったので、

就職先は引く手あまたでした。そんな今とは真逆の世の中だったので、

起業は全く考えませんでした。

 

・就職先を選ぶにあたり、何を考慮されましたか。

―やりたくないことを削除していって、最後に残ったのがシステムエンジニアだったんです()

他の業界も検討しましたが、女性ということもあり、

昇進のピラミッドに残っていくことは不可能と考えたんです。

 当時、Windows95が出る前だったので、世の中にはパソコンという文字はありませんでした。

システムエンジニアが何の仕事かも分かりませんでしたが、

この仕事にチャレンジしてみようと思いました。

 

【仕事観・職業観】

会社を小さくする

 

・どのような考え・方針で起業からこれまで仕事をされてきましたか。

―当社の業務は給与のアウトソーシングという、絶対にミスが許されない仕事です。

それゆえ、ミスをしないことや、倫理観を持って仕事をすることを心がけています。

 もう一つあります。仕事は受けたら終わりでなく、常に改善を心がけています。

当社は儲けないといけないし、お客様には楽になってもらったり、感謝されなければならない。

そのようなところの質を、常に改善しています。

 

・仕事に対しての考え方が変わったきっかけや瞬間があれば、教えていただけますか。

―毎日変わっているんですよね。日常の中で良い考え方などに触れると、その度に変わっています。

 大きく変わる瞬間は、やはり逆境に直面した時です。逆境に直面するということは、何かが悪かった。

それを乗り越えたということは、何かを変えたからなんです。

 

・これまで読まれた本の中で影響を受けたものや、尊敬される経営者の方はいらっしゃいますか。

1つ挙げるとすると、『ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』

(リンダ・グラットン 著 プレジデント社)です。未来を予測するような内容の本なんです。

世の中が次々と変化していく中で、20年後も50年後も今の状態で働くことが無理だということを

仮説立てて証明しています。

今、自分は何をするべきか、未来があるから今があるという考え方をしやすい本ですね。

 経営者の方では、スーパーグラフィックスという会社の山崎美香さんですね。

この方は、とても論理的な方なんです。いろいろなことを自分の経験を通じて、

論理的に教えてくださいます。自分の会社を小さくするという選択をされた方でもあります。

普通、会社は大きくしていくものです。しかし、それでは代替わりができずに

破綻していくという考えのもと、小さくされました。私はこの考えに同意しています。

大きくするなら、小さくする方法も必要じゃないかと思います。

 

【人材観】

理念の実現に向けて

 

・社員の皆さんに大切にしてほしいと伝えておられる価値観・考え方はありますか。

―ちゃんと理念を理解して働いてほしいと思います。

当社の理念は「笑顔あふれる素敵な会社が増え続けるために、経営者と働く仲間の心の架け橋になります。

そして、あたたかい気持ちが循環する社会を実現します。」です。

 今、働くということは、この理念を実現するための仕事ということを理解してもらっています。

 

・採用の際に大切にしておられることはどのようなことですか。

―素直な方かどうかを大切にしています。あとは、一緒に働きたいと思える方かどうかですね。

優秀かどうかも大切だとは思いますが、それよりも仲間としてやっていけるかどうかです。

 

【将来】                     

給与支給日の力を信じて

 

・今後の事業について、成長イメージや戦略などを教えてください。

―セミナーを通じて、「ワクワクする給与支給日を、日本中に広める!」という、

当社のビジョンを広めていきたいです。

 今後は、給与支給日を通じて会社をよくするということに集中していきます。

社労士さんや税務士さんと提携して、お客様にとって付加価値の高いサービスを提供していきます。

給与支給日は、社員の能力を開花させるために効果が高い日なんです。

この日の活用方法を、経営者の方々に広めて行きたいですね。

 

・学生や20代のビジネスパーソンに向けて、一言お願いします。

―まずは社会人経験を3年はしてください。経験がないと失敗しやすいので。

会社というものは掛け算です。ゼロが一つでもあると潰れてしまいます。

ですので、雇用や、税金や、コミュニケーションなど、社会のいろいろなことを

知っていないとできないんです。熱意だけでは足りないですね。まずは社会人経験をしてください。

 

5th WestBoosterに参加されて、ほかの参加者の方や登壇者の方とどのようなお話をされましたか。

―オークファンの武永さんに、サービスを褒めていただけました。今までなかなかないサービスだったので。