株式会社ソウ 代表取締役 八木創平氏

2014年02月13日


今回取材いたしましたのは、株式会社ソウ 代表取締役 八木創平さんです。

Webマーケティング支援や、着られなくなった着物を海外の着物愛好家に格安で販売するサービス“FIRICLE

を展開されています。

実家の西陣織工房の仕事を、もっと社会に伝えたいという八木さん。取材を通じ、仕事への確かな信念と考え方

を感じることができました。

 (柏原陽太)   

【大学生までの経験・考え

実家の仕事を広めたい

 

・自ら事業を起こし、現在の事業に至ったきっかけは何ですか。

―自分で何かやりたい、自分で社会にチャレンジしたいと思ったからです。

FURICLEを思い立った最初のきっかけは、実家が西陣織の工房だったということです。

良い製品なのに、あまり社会から注目されていない。実家の仕事をもっと社会に伝えたいと思いました。

しかし、うちはもともとWebの仕事がメインの会社ですので、なかなか取り組むことができなかったのです。

ある日、着物の仕事をどうしても一緒にしたいという学生と出会いました。

このビジネスは動いていないこと伝え、やんわりと断ったつもりでしたが、

それでも彼女はやりたいと言うのです。

聞けば彼女も実家が着物に関わる仕事をしているということでした。

そこで、スタートアップウィークエンドというイベントに出してみることにしました。

ここで端にも棒にも引っ掛からなければ彼女も諦めてくれると思いましたが、結果は優勝でした。

今は、少しずつ事業化に向けて動き出しています。

 

・学生時代、起業という選択肢は考慮されましたか。

―考えていませんでした。ただ、実家が商売をしており、それに見慣れていました。

自分で商売をやること自体は私にとって自然なことだったので、いつかは自分で事業をやるのだろうなとは

思っていました。  s

【仕事観・職業観】

適材適所の最適化

 

・どのような考え・方針で起業からこれまで仕事をされてきましたか。

―モノやサービスは、価値が評価されるところで使われるべきだと考えています。それは人でも同じです。

当社ではそれを、適材適所の最適化と呼んでいます。

また、特に最近ですが、誰と仕事をするのかを軸にして仕事をするようになっています。

これまでは既にある仕事に誰を当てるかという、仕事を軸にした考え方でしたが、

人を軸とした考え方になりました。 

・これまで読まれた本の中で影響を受けたものや、尊敬される経営者の方はいらっしゃいますか。

―『スターバックス成功物語』(ハワード・シュルツ 著、日経BP社)が好きです。

読んでいてワクワクします。

経営者では、ザッポスのトニー・シェイが好きです。

ザッポスは、顧客を喜ばせようとする姿勢が、企業の文化として定着しています。

私はそのような姿勢にとても共感しますし、その文化を根付かせたという意味でトニー・シェイが好きです。

 

【人材観】

一人一人にとって、価値ある仕事を

 

・人と一緒に働く上で大切にしてほしいと伝えておられる価値観・考え方はありますか。

―一人一人が仕事に納得して働いてもらえるようにしています。

各々の仕事が、各々にとってどのように価値があるのか。それを感じてもらえると、

一緒に同じ目的に向かって走りやすくなります。

会社は、メンバー全員が同じ目的に向かって仕事を進めることが必要です。

一方で、個人に目を向けたとき、一人一人が仕事を通じて成長できることも必要となります。

私はその両立を目指し、一緒に働く皆さんに仕事の価値を理解してもらえるよう努力しています。

 

【将来】                     

C to Cビジネスへ

 

・今後の事業について、成長イメージや戦略などを教えてください。

FURICLEを、C to Cのビジネスモデルに変えようとしています。

ヤフーオークションのように、個人間の取引の間に立ち、

代金決済や商品説明文の翻訳などを行おうと思っています。


・学生や20代のビジネスパーソンに向けて、一言お願いします。

―ぜひ、チャレンジしてください。今は10年前と比べても起業しやすい環境です。

羨ましいくらいです。また、起業する能力や自分で事業を起こす能力は、今後役に立つでしょう。

日本はこれまで言語の壁で守られてきましたが、アジア諸国の成長とともにその壁もなくなりつつあります。

その時に、自分で行動を起こす力は役に立ちます。


5th WestBoosterに参加されて、ほかの参加者の方や登壇者の方とどのようなお話をされましたか。

―プレゼンの感想などを多くいただきました。また、実家が着物産業に関わっている方や、

伝統文化を広める活動に興味がある学生さんとお話することができました。

町家を生かしたイベントのご提案もいただくことができました。