株式会社PRIMEDGE 代表取締役 本部剛氏

2014年07月28日

 

今回取材致しましたのは、株式会社プライメッジ 代表取締役 本部剛さんです。
C to Cでありとあらゆるモノの貸し借りを可能にする「monosea」のサービスを展開されています。
ありとあらゆる人生経験を積まれてきた本部さんだからこその考えが印象的でした。
 

(増井 友美)

 

【学生までの経験・考え】
 

・様々な学歴をお持ちであると拝見したのですが、大学時代はどのようなことを学ばれていましたか?
神戸大学の文学部で西洋史を学んでいました。あまり勉強はしていませんでした。
 

・そのころは起業を意識されていたのですか?
そのころは、起業は意識していませんでした。
ただ、なとなく、普通のサラリーマンにはなりたくないなという風には思っていました。
 

・学生時代に目指されていた職業はありましたか?
大学入社前は西洋史の学者になろうと思っていたんですけど、
西洋史の役割が日本ではほとんどなくなっていることに気づいたんです。
就職も考えましたが、他人の作ったものを売るのではなくて、自分自身が何かを作りたいと思いました。
ファッションデザインが好きだったので、デザイナーを目指そうと考えました。
当時がちょうど1990年代の後半くらいで、デザイナーブームだったんですね。
若手の日本のデザイナーとかも海外で活躍されたりもしていたのにも影響されましたね。
 

・では大学を卒業されてから専門学校に行かれたのですか?
はい。エスモードという服飾専門学校に通いました。
最初の1年は大阪にある学校に通っていたのですが、その後フランスのパリにある学校に2年間通いました。
フランスには前後合わすと3年間ぐらいいましたね。
 

・帰国されて一社目はデザイナーとして就職されたのですか?
いえ、最初はパリで就職しようと思っていました。
しかし、フランスは雇用に関して法律的な面でも厳しくて、
頑張って見習いとかもやってきたんですけど、帰国することにしました。
帰国した時が26歳で就職も厳しかったのですが、東京の小さなアパレル会社に拾ってもらいました。
そこではレディースのカジュアルのデザイナーをやっていました。
 

・大学と専門学校、同じ学ぶ場ではあると思いますが、それぞれ違うところがあると思います。
それぞれの良い点などをお聞かせいただければと思います。
専門学校の方がみんな真剣と言いますか、真剣ではない人は脱落していく環境かなと思います。
そういうモチベーションの高さはあるかなと思います。大学の方は学生を大人扱いする文化がありますね。
 

【仕事観】
 

・起業を考えられたのはいつごろからですか?
ファッションの道に行こうと思ってからずっとですね。基本的には自分のブランドを持とうと思っていたので。
経営やマーケティングの本を読んで独学で勉強していました。

・では、そのころに経営学を学ばれたのですか?
学んだというよりは、本を読んだだけです。結局、本を読んでも使い方がわからないんですよね。
 

・デザイナー職を得て、現在独立されるまでの何かきっかけはありますか?
今に至るまでに、もう一社親族の会社を挟んでいます。
もともと、独立したいと思っていたのですが、親族の会社を辞めた時は34歳だったんですね。
もういい加減やらないとと思いまして、事業の内容も特に何も決まっていない状態だったんですけど、始めました。
 

・その時はおひとりで始められたのですか?
一人ですね。手探り状態で始めました。
 

・たくさんの苦労を経験されてこられたと思いますが、何か起業するにあたって辛かったことはありますか?
若い方はまた少し違うかと思うのですが、僕の場合は結婚してから起業したんですね。
家族が賛成してくれるかどうかというのはすごく大事ですね。当初、あんまり賛成してくれませんでした。
当時は事務所も借りていなかったので朝一から自宅の自分の部屋でずっと仕事をして、
夜の12時くらいまでやるわけですよ。仕事の合間に当然食事をとるわけですが、
その間にも家族からいろいろと言われるわけです。
家族にはしっかり応援してもらえる環境を作っておくべきですね。
 

・今はもう大丈夫ですか?
今はもう応援してくれていますね。やはり支えてくれる方の存在は大きいです。
若い人が起業するのって滅茶苦茶いいと思うんですよ!リスクがほとんどないから。
特に学生の内は親から仕送りを受けている状態ですからバイト代でできるところがあると思います。
独立すると毎日、生活費等で必ずマイナス30万円で、かつ収入が0の状態でやらないといけないけれど、
大学生は仕送りやバイトでプラス10万円でできるからいいと思います。
僕の場合は30代で起業したけれど、もっと早くすればよかったと思っています。
僕はアドバイスを聞く人を間違えていました。周りの一緒に働いていた人たちは経験が大事だとおっしゃってました。
でも、よく考えるとそういうアドバイスしてくれた人たちはみんなサラリーマンなんですよね。
起業に関してはサラリーマンのアドバイスを聞いてもあんまり意味がないと思います。
もうすでにやった人のアドバイスを聞けばよかったかなと思っていますね。
 

・前職で数々の事を経験されてこられたかと思いますが、その経験が役に立ったということがあれば教えてください。
どんな事業で起業するかを決めるには原体験が大切だと思います。最初に入った会社も原体験になると思います。
原体験が自分自身のオリジナリティになります。もちろん、それ以外のところで成功できる人もいるとは思いますが、
自分自身のオリジナリティで起業するのがよいと思います。
 

・起業を現在されていて、あの時、こうしておけばよかったという後悔はありますか?
一つはできるだけ早く起業しておけばよかったということですね。
もう一つは、失敗に時間をかけすぎたところですね。
僕も何回も失敗もしていたのですが、できるだけ早く失敗することが大切だと思います。
サイトをきれいに作ってからサービスの公開をするのではなく、
売るものが無くてもやるくらいの勢いがなくてはならないと思います。
 

・影響を受けられて人物や書籍はありますか?
経営やマーケティングの本を読むのはいいのですが、読みすぎるとアホになるんですよね。
もし、そういう本ばかり読まれている人がいれば小説とかそういう本を読むべきだと思います。
 

・それはなぜですか?
みんな、同じようなビジネス本を読むんですよね.
だから、その中には全く自分のオリジナリティーがなくて、みんな同じことを言うようになるんですよね。
そうではなくて、自分の趣味とかで良いので、好きなことの本を読むといいと思います。
僕の場合は小説がすごく好きなので、小説を読んでいました。
そうすることで、自分自身のオリジナリティを高めることが大事だと思います。
ビジネスはすべて人の気持ちでできています。その瞬間、瞬間で人の気持ちを掴むことに役立つと思います。
 

【人材観】
 
・今はおひとりで経営なさっているのですか?
はい、今は一人でやっています。
 

・パートナー等、雇用を考えたことはないのでしょうか?
僕は厳密にいうと2つ事業を行っていて、一つはネットでのギフト販売を行っています。
そちらは外部委託で数人の方にご協力いただいています。もう一つはウェブのサービスの会社です。
こちらは僕一人で行っています。一人ですが、アンオフィシャルで手伝って頂いたり、
メンタリングなどはして頂いています。
 

・今のところ雇用は考えられていないのですか?
人手は足りてはいないのですが、サービスが軌道に乗ってきたらという感じです。
2人目というのはすごく特殊だと思うんです。その人が文化を作ることになります。
入ってくる人もリスクが高いと思うのですが僕も妥協は絶対できません。
2人目3人目まで方に関しては、慎重かつスピーディーにといった感じです。
 

・もし、雇用されるとすれば、その方の条件は何ですか?
スキルの話を言い出すときりがないのですが、やはり自分事でやってくれる人がいいです。
当事者意識、リスクをおってくれる人がいいですね。今のところは本当にいい人がいればという感じです。
 

【将来】
 

・現在行われているビジネス以外に何かされる計画はありますか?
やるとすれば、モノシーの中でちゃんとセグメント分けして切り出そうと思っています。
今は万能型なので。もともと、サービスのきかっけは貸衣装なんです。
今は、貸衣装のセグメントはないのですが、セグメントを絞ってカスタマイズしていければと思っています。
 

・モノシーを運営されていて、感じられていることはありますか?
借りる人に提供できる価値はかなりあると思うのですが、貸す側の方が不安を感じられている状況です。
登録はウェブ上で行うので、顔が見えないというのも不安な要素なのでしょうね。
 

・最後に、現在起業を考える学生やビジネスパーソンに一言お願いします。
学生の方は今すぐ起業してください。
学生から起業している起業家の方を見ると、企業3年目の自分とは経験値の差を大きく感じます。
やっぱりやれるのであれば早目がいいと思います。
自分がどういったタイプの起業家になりたいと思っているかが大切で、
自分の目指す起業家のタイプの方にお話しを聞くのが良いと思います。
 

・WestBoosterに参加されて、他の参加者の方とどのようなお話をされましたか。
会場では特にこれといった話はしていませんが、登壇された方々とはその後もお話したりしますね。
グラムス株式会社の三浦さんとは先日、東京でもお会いしました。