元クックパッド株式会社 執行役 小竹貴子氏

2012年10月23日

 

今回、取材しましたのは、元クックパッド株式会社、執行役の小竹貴子さんです。

クックパッドの事業の成長に貢献され、

退社されてからも、子育てと両立しながら料理に関わったお仕事を

活き活きとパワフルにこなされている、素敵な女性です。

 

現在、起業に向けて準備されており、年明けに第2子出産予定という

お忙しい中、快く電話インタビューを引き受けていただきました。

笑顔が似合う、まさに女性の鏡といえるお方でした。

インタビューの最後に、特別にこのブログを見ている女性に向けて一言いただきました!

(山内 優花)

【仕事観・職業観】

女性としての働き方は“ワークライフミックス”

 

・働くうえで持っておられる考えや方針を教えてください。

―20~30歳頃まで会社に入って辞める、の繰り返しでした。

 それで、29歳でクックパッドに出会うのですが、

 そこから仕事って楽しい!と思いましたね。毎日楽しみで楽しみで。(笑)

 本当に自分が楽しめているか?というところは、自分の成果、給料、成長、社会へのインパクトに繋がりますし。

 仕事というのは、怒られたりミスしたり、ストレスがつきものです。

 乗り越えられる活力として前向きな思いが必ずないとしんどいですよね。

 

・そういった考えや方針をお持ちになるきっかけや出来事があれば教えてください。

―私は、これからどうすればいいんだろう?と思っていたとき、

 25歳でインターネットに出会い、専門学校に通っていた時期がありました。

 そこで、見えない人とのつながりに胸がわくわくして。

 ホームページを作成し、自分の料理のレシピを載せました。

 すると、アメリカの人からコメントがきて!

 こういった“繋がれる場所”に関わりたい!という心が躍る思いになりました。

 そこで、これを仕事にしたいと強く思い、たくさんの仲間との出会いから今の自分があると言えますね。

 

・博報堂アイ・スタジオ、クックパッドと働かれてこられたと思うのですが、

 違った業種の会社で働くことで気づいたこと、学んだことはありますか。また、活かせたことなどがあれば教えてください。

―そうですね。博報堂アイ・スタジオにいたときは、最先端の広告をつくるという世界だったので、毎日が刺激的でした。

 お金をもらって学ばせてもらっているといった感じで、必死でしたね。

 クックパッドのときは、インプットばかりじゃなくアウトプットもしなければ、と考えるようになりました。

 転職するというのは、成長するための転機だと思うので、環境を変えて自分をリセットするつもりで転職しました。

 

・2010年に日経ウーマンオブザイヤー2011を受賞されておられますが、小竹さんが思われる、“働く女性の理想像”とは何ですか。

―女性は結婚、出産によってワークスタイルを変えなければなりません。

 うまく乗り越えるためには、ワークライフバランスが大事といわれていますが、私は“ワークライフミックス”だと思っています。

 生活の中での楽しみを仕事で活かすと、女性はなお輝くのではないでしょうか。

 男性より時間が短い分、生活と仕事を切り分けていると男性には追いつけないので、

 ミックスして、仕事に活かすという考え方です。

 特に生活に密着している事業などに関してはユーザーの視点ももてますので

 女性などの起業などは今後増えるのではないでしょうか?

 

・影響された書籍、経営者などおられましたら教えてください。

―20代のときに大きな衝撃を受けたのが、栗原はるみさんの本ですね。

 料理は家族への想いなど、背景がとても大事だということを書いてあったのを今でもよく覚えています。

【人材観】

コミュニケーションによって築く信頼

 

・働いていくうえで、たくさんの人と接する機会があると思うのですが、一番大事にするべきことというのは何だと思いますか。

―そうですね。仲間とできることっていうのは、1人でできることと成果が全然違うと思います。

 思いやりや、同じ情熱を持っているかということが一番大事だと思います。

 なので、一緒に仕事する人とはたくさん話すようにしていますね。

 ランチを一緒にしたり、メールでまめに連絡をとったり、対話を大事にしています。

 そういったことの積み重ねで向かうべきゴールを共有できるんですよね。

 

・クックパッドで執行役を務められていたとき、大事になされていたことがあれば教えてください。

―執行役のときは対話が少なかったなあと思います。

 クックパッドが大きくなる前は、ワンフロアで人数も少なかったこともあって、

 オフィスで誰が何をしているか分かっていたのですが、

 会社が大きくなるにつれて見えなくなっていき、コミュニケーションが取りづらくなってしまったんです。

 数分話すだけでもだいぶ変わりますし、挨拶もとても大事だと思うのですが、

 自分自身そういうことを怠っていたと思いますね。

 意識して社員とコミュニケーションをとり、社員が楽しく働ける場を作ることは

 上の立場の人間として必要なことだと学びました。

 

・これから起業をされていくうえで、必要としている、またはこういう人と一緒に仕事がしたいという人はどういう人ですか。

―今、ちょうど一緒に働く人を探しているところで…

 料理を楽しむコンテンツを企画中なのですが、同じ目標に向かって、ワクワクしてくれる人、

 または自分に足りないところを補ってくれる人、噛み合ってくれる人がいいですね。

【将来】

今の時代だからこそ、日本の食文化を大事に

 

・これからの小竹さんのビジョンについて教えてください。

―日本の食事というのは本当に素晴らしくて、世界のどこにも負けないと思っています。

 ただ、日本という国は食の対応性があって、どこの国の料理でも食べますよね。(笑)

 そういった今の時代だからこそ、おばあちゃんの料理、郷土料理を

 もう一度見直そう、という内容でインターネットを通じて残していきたいです。

 年明けに第2子を出産予定なので、起業のタイミングとしては遅くなりますが…

 自分のことを考えるいい機会だと思っています。

 いろんな方に会ったり、知識を吸収するのもとても楽しいので。

 インプット、アウトプット半分といった感じです。

 起業するのは早ければ早いほどいいですが(笑)。

 一緒に協力してくれる仲間、タイミングなどいろいろな掛け算をして、

 慌てずに時期を見ながらビジネスにしていければと思っています。

 

・学生、20代のビジネスパーソンに一言お願いします。

―やりたいことに情熱を注いでください。

 できるだけ絞り込んで、ここでなら生きていける!という強い想いを持って。

 失敗しても大丈夫です。バンバン起業してください!

 

・小竹さんに憧れる女性の方も多いと思います。働く女性に向けて一言お願いします。

―男性に負けないぐらい頑張って働きましょう!(笑)

 いろいろな人に会いながら、やりたい仕事、楽しい仕事を探すことも大事です。

 自分で探すのは本当に難しいです。

 毎日捧げてもいいぐらいの仕事を見つけて、そして頑張れるようになれば子育てや家事も頑張れると思いますよ!

【WESTBOOSTERに参加して】

―懇親会で多く質問されたものとしては、

 クックパッドを出てまでやりたいビジネスって何?といったところにみなさん興味を持たれていました。

 また、学生さんも多かったので、どういうふうにキャリアを積んでいけばいいかという質問もありましたね。

 ただ、こういったイベントや懇親会に出てくること自体が第一歩だと思います。

 そういった場で自分がやりたいことを、人に伝えることが大事なんです。