今回、取材致しましたのは、株式会社シェアウィズの代表取締役、辻川友紀さんです。
“知識の地図”をインターフェイス上に表示し、
様々なコンテンツを学ぶことができるサービス、ShareWis。
このアイデアの根源となったのは、P&Gでの豊富な経験、
また、辻川さんの起業への熱い想いでした。
辻川さんの、将来を見据えた生き方、そしてこの事業に懸ける想いとは。
大学生時代のお話から、将来のビジョンまで幅広くお聞きしました。
(山内優花)
【大学生までの経験・考え】
“30歳までには起業を”と夢見た学生時代
・辻川さんは、学生時代から起業を考えておられたのでしょうか。
―そうですね。初めは、大学でやっていた研究を続けて、研究者になろうと思っていました。
しかし、研究をこのままやっていくのか疑問を持ったんです。
研究発表を海外で行う機会があったのですが、そこで評価されたことによって
“自分で考えたことで世の中を動かせるのなら、自分で何かを作って、人に提供、発信したい!”と思いました。
それが起業したいと思ったきっかけですね。
・P&Gに就職されたとのことですが、そこでも起業という目標は持っておられましたか。
―はい。同期からアドバイスをもらったりしていましたね。
まず、海外での経験を積もうと思って外資系企業に就職したので、たくさんの学びを得ました。
・なるほど。英語を話されていたとのことですが、学生時代に勉強されていたのですか。
―いえ、面接で初めて英語を話しました(笑)。
ただ、面接官の方に、「英語を話せないのは分かっている、だけど他の部分が素晴らしいから良いんだよ」と
語学力以外の部分を評価していただきましたね。
・これからの時代にはやはり語学力は必要でしょうか。
―そうですね。あればあるだけいいとは思いますが、語学力はツールです。
他のアピールポイントもたくさんあると思うので、まずそこを探すことが大事なのではないかと思います。
【仕事観・職業観】
“知識の地図”のアイデアの根源には様々な学びが
・働くということに関して、どのような考えや方針をお持ちでしょうか。
―そうですね。前職の上司が言っていたことがあるのですが、仕事には、80:20の法則があると。
というのは、80%の価値を出している部分は、時間でいえば20%であるという意味です。
単に長時間はたらくよりも、集中できるコンディションにもっていって、力を発揮する方が、
結果を出すためには重要だということです。
・ご自身が持たれている仕事に対しての考え方が変わられた瞬間というものがあれば教えてください。
―ShareWisのコンセプトを思いついたときという話なんですけれども、
前職では、ほぼ全ての仕事が海外との交渉で、英語はあまり話せませんでしたが、私なりに一生懸命話し、伝えようとしました。
すると、私の発言で大きくプロジェクトを前に進めることができました。
そこから、一生懸命勉強することや伝えることでビジネスは動くんだ、素晴らしいことだと思い、
小さな知識でもシェアすることはできないか、そして、シェアした知識をつなぎ合わせ、
みんなで大きな知識を作っていくことはできないかと思いました。
これが今のShareWisの知識の地図の根源となります。
・影響を受けた経営者の方はおられますか。
―そうですね。就職活動の際に出会ったDeNaの南場さんですかね。
面接を受けたときに、南場さんに初めて会って、オーラがあって、面白くて、人間味が溢れている人だと感じました。
私も、そのような人、また、一緒に何かをやりたいと思われる人になりたいですね。
【人材観】
ShareWisに誇りを持って
・社員の皆さんに共通して持ってほしいと思われる価値観などはありますか。
―ShareWisというサービスを心の底から面白いと思っているということが一番大事ですね。
また、学習サービスということで、自分自身が一番学習するというスタンスを持っていてほしいです。
・今の社会に求められている人材というものは、どのようなものだと思いますか。
―自分で動ける自主性を持った人材というのは強いと思います。
また、AKY(あえて空気を読まない)人材というのは、よく聞きますね。
これは、流れをうまく崩すというか、一方通行の会議をぐいっといい方向に持っていき、
自分の意見や考えをはっきり言える人ということです。
本質的なところに切り込むことができるといいと思います。
【将来】
既存の学習の形、常識をShareWisで変える!
・今後の事業の成長イメージ、戦略など教えてください。
―まず、コンテンツの投稿をオープンし、知識の地図をみんなで広げていけるようにします。
現在は無料のサービスとして運営していますが、収益化の施策を実行するとともに、
社会人向けから別のターゲットも考えています。
・別のターゲットとは?
―小学校入学前のお子さん向けですね。
学習って、一本道になってしまっていると思うんです。
受験があって、就職活動があって…という。
ただ、それに沿っていくと本当に明るい将来があるのかといわれると、
今の時代そうではないのではないでしょうか。
学習することというのは、自分自身が面白い!と思って自ら学ぶことだということを
義務教育前、また終わったあとに知ってもらいたいですね。
・このブログを見ている人たちに、一言お願いいたします。
―ShareWisをぜひ使ってください!
【WESTBOOSTERに参加して】
“職育”と掲げて大学生向けのセミナー行っているi-plugさんと、提携させていただくこととなりました。
i-plugさんが行なっているセミナーを、オンラインではShareWis、オフラインではネット上で予約し、
実際にセミナーを受けることができるようにするなど、様々な形を考えております。
また、加圧トレーニング専門スタジオをやってらっしゃるフルアヘッドさんとも
お仕事させていただくことになりました。
トレーニングの知識をShareWisに掲載し、
そこから、加圧スタジオで体験トレーニングのネット予約もできる仕組みを作っていければと考えています。
お互いの強みを生かせるような提携ができればいいですね。