つながる科学研究所株式会社 所長 永井良太氏

2012年11月20日

今回、取材しましたのは、つながる科学研究所株式会社、取締役の永井良太さんです。

ジーピーオンラインから独立し、2012年2月に創業。

コンサルティングから企画まで、企業のマーケティングにソーシャルメディアを活用する

事業を行なっております。

 

日々、めまぐるしく変化するソーシャルメディアの世界。

その中での生き方や姿勢というもの、

またソーシャルメディアの魅力について教えていただきました。

 

(山内 優花)

【大学生までの経験・考え】

建築に没頭する日々

 

・学生時代は何に打ち込んでおられましたか。

―大学は、大阪芸術大学の建築学科に入りました。

 なぜかというと、小学校の頃から建築家になりたかったんです。お金持ちになるのが夢で。(笑)

 また、私の兄も芸大卒なのですが、高校から絵を描いており、影響されて絵にも興味を持ちました。

 それで芸術系の建築もあると知って、大学に進学したという感じです。

 それからは、いろんなモノ、人を見るのにハマっていましたね。

 芸術というのは自分の目で見たものの経験値が出るので…

 新しいショッピングモールができたら、ひたすらお店を見ていて、

 「こういうふうに作ると人が動きやすいんだな」と気づいたり。

 結構変な人だったと思います。(笑)

 

・学生時代、起業したいという思いはお持ちでしたか。

―いえ、全くありませんでした。

 特別に勉強したということもなかったですし。

 ただ大企業に就職する気はなくて、自分のやりたいことができるところに行きたかったですね。

 

・就職する際に何か重視されたことはありますか。

―転職のお話になるのですが、

 大学卒業後、建築の仕事を3年間経験して、マンネリ化してきてしまったんです。

 建築というもの自体、昔からあるものなので答えが決まっているし、革新的なことが起こらないんですよね。

 業界的に成熟しきっていると気づいた瞬間、面白みがなくなってしまって。

 仕事を変えるタイミングとして、転職するなら未成熟で革新的なことが

 起こっているような業界へ行こうと思い、ジーピーオンラインに転職しました。

【仕事観・職業観】

“つながる”コミュニケーションをデザインしていく

 

・働くということに関して、どのような考えや方針をお持ちでしょうか。

―ジーピーオンラインには、最初、企画・営業として入社しました。

 始めのほうはWebについて何も知らなかったので勉強しましたね。

 テクノロジーを理解しなければこの業界で良質な提案はできないので。

 仕事の面では、会社の利益をどう上げるのかということしか考えていませんでした。

 経費を抑えて、無駄な営業はしないということとかですね。

 ただ、毎月のように新しい技術が生まれたりする業界にいることによって、

 刺激はありましたし、とても楽しいと感じました。

 

・そういった考えや方針が変わる瞬間、きっかけは何かありましたか。

―そうですね。2年間、ディレクターとしての経験を積んでから、

 プランナーになるのですが、お客さんのほうを見るようになりましたね。

 今までは自分たちの思ういいものを、と思っていたのが

 お客さんのためにいいものを、と考えるようになって根本的に変わりました。

 1を求められて1を返すのではなく、2や3にプラス驚きをお客さんに与えられるようにしようと心がけました。

 望んでいるもの以上のものを!と思って、つい意地になってしまいますね。(笑)

 

・働くうえで挫折した経験はおありですか。また、そこから何を学ばれましたか。

―案件をミスしたことは何回もあります。

 ミスは自分のせいなのですが、当事者のなると見えなくなることが多々あるので、

 ミスしたあとに冷静に考える時間は必要だと思いますね。ミスせずに大きくなる会社はないです。

 こういった時間は自分をとても成長させるのではないでしょうか。

 

・変化の早いソーシャルメディアに特化した仕事をしていくうえで、最も大事にしなければいけないと思われることは何かありますか。

―そうですね。ユーザー体験はすごく大事だと思います。

 自分の感覚が活きるところでもありますし…

 社名が“つながる科学研究所”ということもあるのですが、コミュニケーションというところもデザインしたいですね。

 ユーザーがどう体験するか、今も、これからも大切になってくると思います。

 

・影響を受けた書籍、もしくは経営者などはいらっしゃいますか。

―松下幸之助は昔から好きですね。松下幸之助、ジョブスなんかもそうなんですが少し変ですよね。(笑)

 そういう変なところにシンパシーを感じます。

 変なこと、人と違ったことを本気でできるってすごいことで、

 そういうのを目指さないと淘汰されてしまうんだろうな、と思います。

【人材観】

社員とは家族でいたい

 

・自社の社員の皆さんに大切にしてほしいと伝えておられる価値観、考え方など

 ありましたら、お伺いできますか。

―小さい会社なので、家族みたいな会社にしたいですね。

 プライベートな悩みでも話せるような会社じゃないと、なかなかチームワークを発揮できないんじゃないかと思います。

 もともと私自身、人と接することが苦手で、損することが多いので…

 また、自分の得意分野を伸ばせる集団でいたいです。

【将来】

関西をソーシャルメディアで元気に

 

・ビジョン、成長イメージなどありましたら教えてください。

―グループの中でやっている会社であり、

 ジーピーオンラインの最上流のポジションなので、まずは関西で土台を作っていきたいです。

 ジーピーオンライングループに任せたら全部やってくれると思われるように、

 グループの価値を上げていきたいと思っています。

 

・ソーシャルメディアカンファレンスをどのように展開していきたいとお考えですか。

―とりあえず関西でやっていきたいです。

 関西はやはり関東に比べて、ソーシャルに弱いと思うので。

 本当は、都心部だけじゃなくて、郊外や田舎の方が使うべきなのです。

 情報が下りてこないのは問題だと思いますし。

 まず、インフラを整えていって、自分でどこまでできるかやっていきたいですね。

 関西を元気にする、という点ではWESTBOOSTERと共通してますし、こういうコンセプトは好きです。

 

・学生、20代のビジネスパーソンに一言お願いいたします。

―今、あまりいい時代じゃないこともあると思いますが、

 若い人たちの価値観が昔に比べてバラバラだなあと思います。

 お金が欲しい人、欲しくない人、やりたいことを全うしたい人、無関心な人。

 とにかくやりたいことをやるべきです。

 それに資金が必要なら貯めることもできますし、

 お金を貯めている間に家族ができたなら、その夢を子どもに託すこともできますし。

 若さの特権は失敗できることなので、後悔しないように生きてください。