株式会社ラジカルオプティ 代表取締役 青木紘史 氏

2013年02月22日

 

 

今回、取材しましたのは、株式会社ラジカルオプティの代表取締役、青木紘史さんです。

フリーランスとしてシステム開発に携わったのち、2006年に創業。受託人材派遣型のシステム開発事業を展開されています。

 

変化の激しいIT業界、その中でどう生き抜いていくのか。

仕事を行う上で大切にされていることや、これまでの経験などを交えながら、教えていただきました。

(柏原陽太)

 

【学生のころの経験・考え】

起業する気は無かった

 

・学生時代は何に励んでおられましたか。

―中学時代はサッカーを真剣にやっていました。

高校に入って、早くコンピューターの勉強をしたいと思うようになり、

高校卒業後、専門学校に進学。専門学校では皆勤でした。ただ

パソコンで遊んでいるだけでも、そこから学ぶことは多かったです。

 

・学生時代、起業したいという思いはありましたか。

―起業どころか、就職をしたいという気持ちもありませんでした。

4年生の時に大学に編入しようと考えていましたが、外部講師の方

が経営されていたIT企業に誘われて、面白そうなので入社を決め

ました。

 

【仕事観・職業観】

仕事とプライベートは分けない

 

・働くうえで持っておられる方針や価値観はありますか。

―働くこととプライベートの境界線が薄いほうだと思います。

24時間仕事といえば仕事ですし、仕事の枠を超えてできることも

あります。仕事だからとか、プライベートを守らなくてはならないと

いうところはなくて、突っ込んでいけるところは全部突っ込んだら

いいかなというところはあります。

 

 

・2004年にフリーランスとして独立されましたが、独立した理由というのは何でしたか。

―たくさんありますが・・・

周りにフリーの人がいっぱいいて、「青木君ならフリーでやってける

よ」と言われたこと。そして当時の仕事の区切りがついて、タイミング

が良かったことはありました。

 

・独立されてから、関わりたい仕事はありましたか。

―プログラマーだったので、プログラムの設計や要件定義など、シ

ステム開発における上流工程に早く携わりたいと思っていました。

 

・仕事に対する考え方が変わった瞬間や、きっかけはありましたか。

―新人の時からあまり変わってないような気がします。

フリーになると自分の仕事に対してある程度納得感のある報酬が

ついてきたので、時間を気にせず頑張りました。

実際、2ヶ月で800時間くらい働いたこともあります。

・受託人材派遣型のビジネスモデルということですが、他社との差

別化はどう行ってらっしゃいますか。また、なぜこのビジネスモデル

で起業されたのでしょうか。

―仕事の半分は自然発生型ですね。

会社をつくることではじめて受けることができる仕事もあるので、それ

をみんなで協力して進めていこうと思っていました。

その当時はビジネスモデルや差別化がどうこうというのはあまり考え

ていなかったです。ただ仕事はあったので、やっていきましょうという

感じでした。

結果として、ビジネスモデルとしても成り立っていましたし、差別化

もできていたということが後からついてきましたが、それをちゃんと

説明できるようになったのはグロービスのMBAに行ってからですね。

 

・そのグロービスのMBAで、特に学べてよかったと思うことは何でしょうか。

―志の高い仲間がたくさんできたことが一番よかったです。

幅広く経営の知識を学べたということはもちろんですが、個人的に

は意識や気持ちの面で成長できたと思います。

勉強するというプロセスを通じて、仲間意識が醸成されました。

共通の価値観や体験を共有できたことで、気持ちが通じたり、深

いつながりができた仲間のコミュニティに入れたことが大きいような

気がします。

 

・影響を受けた書籍、もしくは経営者などはいらっしゃいますか。

―スティーブン・R・コヴィー 著『7つの習慣』(キングベアー出版)

や、福沢諭吉 著『学問のすゝめ』(PHP文庫)ですね。これらは会

社の必読書にしていて、社員全員に読んでもらっています。

 

【人材観】

『つながり』を大切に

 

・自社の社員さんに大切にしてほしいと思っておられる価値観や

考え方などありましたら、お伺いできますか。

―まず自分の会社だと思ってもらいたいです。

この規模の会社となると、会社というのは仲間であり、つながりなん

ですね。ビジネス的に言っても、技術力が依存するところは結局

人だけなので、人のつながり、仲間の大事さと、ラジカルオプティ

という会社の本質を感じてもらって、自分がいないと成り立たないの

だと思ってほしいです。あとは向上心を持ってほしいです。

社員には、「川に流されていると思ってください」という言い方をして

います。というのも、現状維持するにはちょっとは前に行かないとい

けない。

しかし現状維持でもだめなので、もっと頑張らないといけないという

ことです。

 

【将来】

こだわらない戦略

 

・今後の事業について、成長イメージや戦略などを教えてください。

―何をやってる会社かよく分からないけど、何かやってる会社にな

っていくのかなという気がします。

IT業界は動きが早すぎるので、何かに固執してしまうとそこで固ま

ってしまうと思っています。

こだわりの持ち方、捨て方を意識していかなければならなりません。

だた、うちは人材の会社なので、そこだけはずっと大事にしていこ

うと思います。

変に技術やドメインにこだわってしまうと何もできなくなってしまうので、

こだわらない戦略のほうがいいという気がしています。

・学生や20代のビジネスパーソンに向けて、一言お願いします。
「人間万事塞翁が馬」という故事がありますが、私の今までの人生

がまさにそうでした。今まで経験した大きな転機の背景にあったの

は、母親の死だったり、務めていた会社の社長からの理不尽な仕

打ちだったり、共同経営の失敗だったり。それぞれ起きなければ、

起きない方が良い事ばかりですが、それらが今の自分を作っている

と確信しています。

それこそ両親が生きていれば、今この年でニートをやっている可能

性も本当にあったと思っています。私から、学生さんや20代のビジ

ネスパーソンに向けて、何か言える事があるとしたら、人生の転機な

んて、何が切っ掛けで起こるかはわからないし、何かが起きたとして

も、それが良いことか悪いことなんて、結構あとにならないとわからない。

なので、目の前の事に集中して全力で挑みながら、結果に対しては

自然体で受け入れる事を心掛けてもらえたらと思います。

 

【WestBoosterに参加して】

―ラジカルオプティの、『人を大事にする』というところを、参加者の方

に共感していただけたことが嬉しかったです。サービスを作っているの

はやはり人ですので。

また、他社と共同での新事業のきっかけを得ることができました。